祖父のはなし。

先日、ひさしぶりに母親とごはんを食べにいったのだけど、そのときに祖父の話をいろいろ聞いた。祖父は、わたしが小学校に入る前くらいにはすでに体調を崩していて、10歳くらいのときに死んでしまったので、元気なころをあまりよく知らない。
母の話によれば、祖父は子供のころに親の借金が原因で一家離散してるらしい。でも彼はそこから立ち直って、国立大を出て、誰もが名前を知ってるような業界大手の製鉄所の役員になった。時代が時代なので、無論兵役について戦地にも赴いてる。なんだそれ。すごすぎる。


その話を聞いたとき、なんだか自分はずいぶん甘ったれてるなあと思った。
連休に入る前の忙しいさなか、いろいろと自分の未熟さを思い知らされて、むーーーとなってたことがあったんだけど、なんだか祖父に、あのしゃがれた声で「何ぼけっとしてんだこのバカが。」と言われた気がした。
もうちょっとしっかりしよう、うん。


そんなわたしの祖父には墓がなくて、お骨は今もおばあちゃんの家にある。
いずれおばあちゃんが亡くなったのちに、2人の骨をいっしょに海に散骨するんだって。なんだそれ。すてきすぎるよなあ。